ビルメン常備道具10選!ポケットサイズのMY工具で作業効率アップ

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ビルメン業務中、皆さんはどんなMY道具を常備していますか?

この記事では私感で選んだ「管理室に取りに帰るのが面倒くさいから、ポケットに常備しておきたいビルメン道具10選」を紹介します。

どこのビルメン現場でも管理室などに工具一式が用意されているはずですが、わざわざ管理室まで取りに帰るのが面倒だったりします。(工具箱からいちいち持ち出すのが面倒、点検中に必要な道具を忘れた、トラブル対応中に急に道具を使いたくなった等)

なので使用頻度の高い道具は、自前で用意しているビルメンが多いと思います。

その中でもポケットに忍ばせておける便利道具を紹介します。

自前の道具を常備するメリット
  • 管理室へ取りに帰る必要がない
  • 常備していれば忘れようがない
  • 緊急時にすぐに対応できる
  • いざという時に困らないため
  • 自分の身を守るため

これからビルメンを目指す方、すでにビルメンをしている方の参考にでもなれば幸いです。

もくじ

常備したいビルメン道具10選

現場によって必要な道具は様々かと思います。

商業施設ビルメンの私が完全な私感で選んでいますので、もし「これも常備していると便利だよ」という道具があれば教えてもらえると嬉しいです。

① ミニドライバー

ミニドライバーが必要な理由
  • 点検口やガラリを開ける頻度が高い
  • 点検中に見つけたネジの緩みを増し締め
  • 止水栓を閉止するため
  • ダンボール開封などカッター代わりに

ビルメンはドライバーの使用頻度が高いので1本は常備しておきたいです。

空調設備の点検、空調フィルターの清掃、夏に多くなる天井裏の結露漏水など、やたら点検口を開ける機会が多いので、ミニドライバーを1つポケットへ入れておくだけで作業が捗ります。

一押しはプラスマイナスを差し替えて使用できるミニドライバーがおすすめ。通称「ダルマドライバー」は嵩張らないサイズなのに握りやすい形状で、ネジの増し締めなどにも力を入れやすくて利便性が高いです。

写真左(グリーンのやつ)は100円ショップで買えて、紛失しても気にならないのでおすすめです。100円ショップで探してみてください。

点検口を開けるだけならキードライバーや、マルチキーホルダーがコンパクトでおすすめです。

またしても初心者ビルメンが常備するのに便利そうなキーホルダーを購入

② 検電ドライバー

ネオン管タイプ検電ドライバー
検電ドライバーが必要な理由
  • 秋〜春に悩む「静電気」を放電するため
  • マイナスドライバー代わりに
  • ダンボール開封のカッター代わりに

秋〜春にかけて多くのビルメンが悩むであろう静電気。

検電ドライバーは静電気対策のために常備したいアイテムです。

扉を開けようとドアノブを触るとき、エレベーターのボタンを押すとき、不意にバチッと静電気が放電しますよね。ただでさえ、巡回や点検などで歩き回ると服が擦れて蓄積しやすいビルメン。電気室やEPSに入ったり、前を通るだけでも無駄に蓄積します。

検電ドライバーで静電気を放電

ドアノブへ触れる前に検電ドライバーをドアノブに当てると、ピカッと光って静電気を放電します。これで静電気の痛みから開放されます。発光具合で「おー溜まってる溜まってる」と楽しくなります。

後方通路へ入るときにピカッとして、20m先にある扉でまたピカッとするので、如何にビルメンは静電気が溜まりやすいのか分かります。

もちろん検電ドライバーはコンセントの通電確認などに使用できますが、端子や芯線に直接触れないといけないので実用的ではありません。点検用には検電器も持っておきたいところです。

ネオン管の検電ドライバーは電池残量が気にならなくて便利

③ 作業用グローブ

作業グローブが必要な理由
  • 脚立、タラップを登る際の滑り防止
  • 管球を落とさないため
  • 手のケガ防止のため

ワークマンの安い製品でいいので、作業グローブがあると作業が捗ります。

私はテナント内での蛍光灯交換で、絶対に落としたくはないので必ず作業グローブを着用します。蛍光灯を落として割っちゃった日には最悪です。熱を持った管球を触るときもグローブを着用していれば火傷しません。

脚立など重量のあるものを運ぶときや、脚立・タラップを登るときの滑り防止にもグローブは着用します。私の現場では水槽のタラップを登る頻度が多いのでグローブは重宝します。

ダンボールを取り扱う機会が多く、するする滑るダンボールを運ぶときの滑り防止、バラす時に手を切ったりするので怪我防止にもなります。

あとは冬の巡回点検では多少の防寒になったりします。

④ キーチェーン&カラビナ

ビルメンキーチェーン
キーチェーンが必要な理由
  • 各種鍵の紛失防止
  • 私物の紛失防止
  • 高所から工具を落とさないために

鍵の紛失を防止するためのキーチェーン&カラビナ。

もはや現場によっては会社から支給されるレベルの必須道具です。ビルメンは施設内の様々な鍵を取り扱いますが、万が一にも紛失したら大事となり顛末書ものです。

ビルメンは広い施設内のあちらこちらを歩き回るので、落とし物を探すのに一苦労です。

私は基本的に業務用キーチェーン(太め)と、ロッカー鍵用キーチェーン(細め)の2本を常備しています。同僚ビルメンの中には3本のキーチェーンを腰に装着している猛者もいましたが、それくらい心配性なくらいがビルメンとして丁度いいと思います。

脚立など高所で工具を扱うとき、落下防止で工具とキーチェーンを繋いでおくと安全です。100円ショップでも売っていますが、強度が弱いのでおすすめしません。ワイヤー入り推奨です。

これからビルメンを始める方は必ず購入しておきたいアイテムです。

私がビルメン初日を終えてポチった3種の道具の紹介

⑤ LEDライト

ジェントスOZ-132D
LEDライトが必要な理由
  • 暗い場所・照明のない場所の点検時
  • 天井裏を点検で覗くとき
  • 暗い場所での作業で手元を照らすため
  • 夜間にテナントへ入るときは真っ暗

ビルメンは点検やトラブル対応で暗い場所へ入ったり、覗いたり、潜ったりすることが多いです。LEDライトがないと作業にならないので、自前ライトを1人1本以上は常備しておきたいです。

作業で手が塞がってしまう場合は、配管などに固定できるマグネット式LEDライトも欲しいところ。ハンディライト1本、マグネット式1本があると困りません。ヘッドライトがあれば最強です。

基本的にLEDライトは酷使して故障しやすかったり、紛失しやすいため、できるだけ安価な製品をおすすめします。(中華製品はバッテリー発熱による発火や液漏れが怖いので、無難な国産メーカーから探しましょう。)

明るければ明るいほど便利ですが、デカすぎると携行するのが不便になるのでサイズ感のチョイスは大事です。私は小さめのペン型ライトと、安価なマグネット式ライトを常備しています。

約1,000円で買えるマグネット付きのLED作業ライト!ビルメン業務になにかと便利かも

⑥ 検電器

検電器が必要な理由
  • 被覆の上から検電できる
  • 安定器・電源ユニット交換に通電状況の確認
  • 電気トラブル対応時に何かと便利

前述した検電ドライバーを常備していても、検電器も常備しておくことをおすすめします。

被覆の上からでも通電状況を確認できるメリットがあります。

ビルメンは大した電気工事はしませんが、私の経験では安定器・電源ユニット交換を伴った照明ユニット交換、壁コンセント交換くらいは自分たちで行っています。こういった電気工事ではブレーカー遮断をちゃんと確認してから作業を実施しています。

この一手間だけで命に関わる事故から身を守れると思えばまったく手間ではありません。

電気トラブル対応時には、コンセントの通電状況を把握するために使えます。

⑦ ミニプライヤー(ミニモンキー)

ミニプライヤーが必要な理由
  • ナット・ボルト類の緩みの増し締め
  • ミニドライバーだけで対応できないとき
  • 小さな隙間での作業に

ミニドライバーだけでは対応できないネジの緩み等に使用します。(ネジの反対側のナットを固定しないといけない場合、ドライバーでは対応できないボルトの緩みなど)

ミニプライヤーか、ミニモンキーのどちらか1つは欲しいところ。

大きいものを使用することに越したことはないけど、わざわざ管理室へ取りに帰るのが面倒なことが多いので、ミニサイズをポケットに忍ばせておくだけで作業が捗ります。

大きな工具が入らない、小さな隙間での作業でも活躍しますよ。

⑧ マグネットピックアップツール

マグネットピックアップツールが必要な理由
  • 隙間に落とした小物の回収
  • 手の届かないところの点検に

手の入らない隙間へ小物を落としてしまった際の回収手段として、マグネットピックアップツールが活躍します。使用頻度は高くはないけど、コンパクトなので常備しています。

  • 手の届かない隙間へネジ類を落とした
  • 手の届かない隙間へ工具を落とした
  • 手の届かない隙間へ鍵を落とした

すべて経験があります。

こんな場面で管理室へ道具を取りに帰るのが面倒なので、自前で持っておくと便利です。ペンサイズのものなら胸ポケットにペンと一緒に差しておけます。(工具一式の中にピックアップツールを用意していない現場もありました。)

安価なものでもシュッと伸ばせば50cm以上あって使い勝手が良いです。

私は100円ショップで購入した安物を使っているけど、小さめの工具なら回収できるだけの磁力はあります。

側溝に自転車の鍵を落としたという従業員の目の前で、ピックアップツールをサッと伸ばしてサッと回収したときはすごく感動されました。

誘導灯バッテリー点検にて、点灯ボタンを押す際にも使えますよ。

⑨ 筆記用具セット

筆記用具が必要な理由
  • ビルメンはペンがないと仕事にならない
  • 教わったことはとにかくメモ!
  • 検針の記入ミスがあるから消しゴム必須

メモ帳、三色ボールペン、消しゴムの筆記用具3種は必須です。

覚えることが多いため、新人じゃなくてもメモしておかないと忘れてしまうことが多々あります。その場でメモ書きするクセを付けておきたいです。(メモ書きしたことは時間のあるときにPCで自分用マニュアルとしてまとめたりします。)

黒ボールペン、赤ボールペン、シャープペンが1つになった三種ボールペンが1本あれば上出来です。消耗が早いので予備インクも常備しておきましょう。

日常点検における検針時などは、数値の書き間違いがあるので消しゴムも持ち歩きたいです。ペン型消しゴムならペンと一緒にポケットに差しておけるのでおすすめ。

⑩ 鍵(タキゲン・コンセント)

タキゲン鍵
自前で鍵が必要な理由
  • 分電盤点検にはタキゲン鍵が必須
  • 管理室に取りに帰るのが面倒くさい
  • 共用部はコンセントカバーがある場合も

ビルメンは点検や電気トラブル対応で分電盤を解錠するための鍵を使用する頻度が高いです。

共用部のコンセントはお客様が使用しないようにカバーで施錠されている場合がありますが、空調周辺の清掃時にコンセントを使用する場合にコンセントカバー鍵が必要になります。

大抵の現場ならキーボックス内に管理されている鍵ですが、使いたいときに持ち出すのを忘れがちです。Amazonで数百円で購入できるものなので、自分専用に持っておくのがおすすめです。

これらは数が余ってしまう鍵なので、1人ずつ持たされる現場もありました。

まだ私は3現場しか経験がないけど、古い施設(20年超え)でも新しめの施設(5年程度)でも分電盤はタキゲン鍵でした。ほとんどの施設で共通規格かと思います。

ビルメンとして自分専用で持っておけば、どこの現場でも使用できます。

私はタキゲン鍵(TAK50・0200)、コンセントカバー鍵の3種は必ず持ち歩いています。

施設内の分電盤を点検していると、余っている鍵が分電盤内に転がっていたりします。責任者などに確認してから自分用に貰ってもいいかもしれませんね。無断でパクらないように。

私の現場はTAK50をよく使うよ!

MY道具用の腰ポーチを装備したい話

現場によって意向は様々かと思いますが、腰ポーチ等を装備できるのであれば、常備できるMY工具の幅が広がります。ドライバーやLEDライトは大きいものを持ち歩けます。

私のいる現場では見栄えを気にしているのか「腰ポーチ」は禁止されています。施設内では専用の工具箱で持ち歩かないといけないルールなので、ドライバー1本のためでも重たい工具箱を持ち運びます。

それがダルくて同僚たちはみんなポケットに自前で工具を忍ばせています。中にはドライバーすら持たずにファンコイル点検のたびに「ドライバー貸してください」って言うビルメンもいます。小さなことでも毎度繰り返していると煙たがられるので注意です。

腰ポーチが解禁されたら、私なら下記道具を常備したいですね。

  • 大きめのマルチドライバー
  • 大きめのLEDライト
  • マスキングテープ
  • 名刺
  • シャチハタ

名刺・シャチハタってよく使うんだけど、落とすと困るから常備はしたくないんですよね。チャック付きのポケットに入れられれば常備したいところです。

まとめ

私の経験から常備しておきたいMY工具を紹介しました。

ビルメンにとって「管理室へ戻ることなくスマートに対応できる」ことが1番の腕の見せ所ではないでしょうか。自己満足の領域ですけどね。

のんびりビルメンライフを送るためには、如何にして「疲れない努力」をするかです。私は作業場所と管理室を行ったり来たりするのが面倒なので、最低限の工具を持参するようにしています。

これからビルメンデビューを考えている方、新人ビルメンさんの参考にでもなれば幸いです。

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