こんにちは。
2021年の話になりますが、わたくし雑魚ビルメンは30代半ばにして初めての精密検査「大腸内視鏡検査」を受けました。大腸カメラと呼ばれ、お尻からカメラをズブッと入れるやつですね。
経緯や当日の様子を紹介します。
健康診断で「便潜血」陽性
現在のビルメン会社では健康診断は年3〜4回くらいやっている気がします。(ちゃんと数えてはいない。)通常の健康診断に加えて、夜勤者用の健康診断が年2回。
とある健康診断にて検便がありました。2回分を提出するやつです。
後日、届いた結果には「総合判定 E」という記載…。
【大腸】E:便潜血陽性:大腸の精密検査が必要と思われますので、消化器科を受診してください。
はじめて見た「精密検査」という文字に血の気が引きました。
これまで大きな病気をしたことがなかったのでビビりました。30代後半へと差し掛かっているので、ついに身体にボロが出始めたか…。
調べて見ると、
「便潜血」というのは便に血が混ざっていることで陽性になるもの。大腸ポリープができていたり、最悪の場合は大腸がんなどの可能性もあるという。
しかし30〜40代くらいで便潜血陽性になる場合、痔によって便に血が混じったり、硬い便によって大腸の内側や肛門に傷がついて血が混じったりというケースが多いのだそうです。
それを知って少しホッとしつつも、最寄りの消化器科クリニックを受診しました。
やはり大腸カメラをやる必要があるんだけど、予約がいっぱいで1ヶ月半ほど先の予約となりました。人気コンテンツすぎでしょ。
受診時には大腸カメラの前日・当日に食べる大腸検査食、下剤などを購入。
検査前の注意事項や説明を受けました。
はじめての大腸カメラ
さて、ドキドキの大腸カメラの前日になりました。
大腸カメラをする上で大事なことは、
腸内を空っぽにすることです。
便が残っていたり消化の悪い食べ物が残っていると検査の邪魔になり、正確な診断ができなくなります。数日前から食べるものには注意しておく必要がある。(この辺りは予約時に説明を受けています。)
前日からは大腸検査食と呼ばれる食事をとります。
大腸検査食はAmazonでも購入可能なので、興味のある方は試食してみてはどうでしょう。
前日からの準備
大腸検査食はまず前日の昼食から始まりました。
ビスコ(個包装1個)と、間食用ゼリー2つ。
え、少なすぎん?
ビルメン勤務の宿直明けだったので朝食は食べておらず空腹。ゼリーは間食用らしいけどビスコと一緒に飲み干しました。ビスコは見たまんまお菓子だし、ゼリーはウィダーインゼリー的な味です。
まあ消化には良さそうですよね。
なんとか空腹に耐えつつも夕食の時間です。
ハンバーグとお粥のセットで、夕食の方が豪勢です。
味は普通に美味しいレトルト食品という印象なんだけど「大腸検査食」という言葉のせいで違和感。「病院食は不味い」という先入観みたいなもので、心理的に脳が「不味い」と思い込もうとしている。
ちゃんと美味しいんだけど脳が混乱していた。
少し物足りないけど贅沢は言えない。
そして前日から下剤の服用が始まります。
20時くらいに飲んだと思います。
コップ1杯の水に混ぜて飲むタイプの下剤。
即効性は低いようで就寝後、午前3時くらいにお腹がゴロゴロし始めて目が覚めました。それから落ち着かずに何度もトイレを往復します。
必然的に睡眠時間は少なくなりますね。
眠りについてもトイレを奪い合う夢にうなされました。
私は消化の早いタイプで、この下剤だけで夕食分も含めて8割くらい出ていった気がする。
当日の準備
そして当時の朝を迎えました。
これからさらに下剤を追い込んでいきます。
大きな病院であればこの先は病院で行うのですが、小さなクリニックの場合は自宅で行うことになります。病院次第ですね。
私は自宅で行ってから病院へ向かいます。
ソフトボトルタイプの下剤。
これに水を入れて2Lの下剤の出来上がりです。
2Lです。
2リッターです。
重量2kgの下剤です。
看護師の説明では「前夜に作って冷蔵庫で冷やしておくと飲みやすいですよ」ということだったので、言われるがままに従います。
検査時刻に合わせて○時〜○時にかけて飲むように指示がある。
だいたい2時間ほどかけて2Lの下剤を飲み干した。
味は塩味の強いスポーツドリンク。
経口補水液っぽいかも。
不味い。
バリウムの方が美味しい。
たしかに冷やしていないと飲みにくいが、人によっては冷えた下剤2Lを飲み干すのは寒くてシンドいそうです。冷たさや寒さには平気だった私でも、2Lという量を飲み干すだけでもシンドかったです。
大腸内視鏡検査において1番辛い瞬間かもしれない。
少しずつ飲みながらも途中に何度もトイレに行きます。普通の便がだんだんと液体に変わっていきます。出てくる水の色が無くなるまで何度もトイレへ駆け込みます。
飲み干した後も病院へ行くまでの間に何度もトイレへ。
大腸カメラをズブッと
検査の30分前には来院。
お尻の部分に穴の空いている検査着に着替えて待機します。汚れるかもしれないということで、裸の上にこれ1枚だけです。
そして予定より10分遅れで検査開始。
まずは筋肉注射をします。
この二日後にコロナワクチン摂取を控えていたけど問題はないとのこと。ワクチンは左腕に打つとして、今回の筋肉注射は右腕に打ってもらいました。
それにしても筋肉注射がめちゃくちゃ痛い。
次に血管に鎮静剤を打ちます。(これは痛くない)
麻酔的な薬ですね。
注射をした5秒後には頭がフラフラしてすぐに効果が出ます。血の気が引いて貧血を起こしたような感覚でしたが、フワフワしているけど記憶が途切れるようなことはありません。
病院によっては「完全に寝ている間に検査が終わる」という方法もあるようですが、私のところでは「意識が残ったままカメラを挿入される」というタイプ。
そのために緊張や痛みを和らげる程度の麻酔です。
そして検査台へ横になり、カメラをズブッと挿入されていきます。
どうやっているのかは全く見えませんがヌルヌルと入ってきます。変な感じ。ローション的なものでも塗っているのでしょうかね。
意識があるので「ここが○○ですねー」とか説明を聞きながらカメラ映像で自分の腸内を見ることができます。
腸内には固形物は全くないんだけど水分がそこそこ残っていたけど、カメラホースに吸水機能があるようでズボボボッと吸い出しながら奥へと侵入してくる。
はじめは横向きに寝ていたけど、カメラの入り具合によっては仰向けに体勢を変えたりします。奥の方になると圧迫感や、曲がり角で腸内に激突している感じでチクチクと痛む。
ゴール地点らしきところまで来ると「異常はないですねー、帰りながらもう一度確認します。」と言われてひと安心。
帰りがなんとも言えない感覚に陥る。
圧迫感が軽減して楽なっていく感覚、自分の体温でホースが温まっていたこともあり「温かく長い物が肛門をヌルヌルと出ていく」という新感覚に新しい扉をノックされた気がします。
こうやって目覚めてしまう人もいるんだろうな…。
感慨深い…。
休憩タイム
20分くらいで大腸カメラの検査は終わり。
着替えてからも、まだ鎮静剤が効いているので病院のベッドで1時間30分くらい休憩させられます。あんまり寝付けなかったのでスマホを見ていた。
その後、結果報告にて改めて「異常なし」と診断。
やはり「硬い便によって肛門や腸内が傷ついて血が付着しただけ」であるという。しかし一度「便潜血陽性」が出てしまったので、年のために毎年一回は検査をするように推奨されました。
今回は初だったから興味本位で面白かったけど、何度もやると思うと下剤などの準備がマジで面倒くさいしシンドい。バリウム検査が可愛く感じますよ。
毎年やるかどうかは別として「まだ30代だし」と油断せずに一度は受けておくことをおすすめします。むしろ働き盛りである30代こそ検査をしておく必要があると思います。
検査後、とりあえずお腹がペコペコなのでカップ麺を食べた。
30代半ばにて初めての精密検査「大腸内視鏡検査」を受けた話でした。