なぜビルメンは資格を集めるのかというと資格手当のためですよね。
決して多いとは言えないビルメンの収入事情ですが、少しでも増額させるために資格取得に励むビルメンが多い現状かと思います。資格は一度取得してしまえば毎月の手当として安定供給されます。
独立系・系列系ともに経験している私が、見てきた範囲で資格手当の対象となったビルメン資格を紹介します。もし現在の会社では手当が発生しなくても転職後に対象になる資格も存在するはずなので、取得できるときに取得しておくとあとが楽になります。
ぜひ「次に取得したいビルメン資格」として参考にしてください。
資格手当を貰えるビルメン資格
系列系ビルメン会社は資格手当が充実していることが多いです。
ビルメン4点セット(下位)
資格名 | 手当(下限/上限) | 選任手当 |
---|---|---|
危険物取扱者 (乙4) | 500/3,000 | |
2級ボイラー技士 | 1,000/3,000 | |
第3種冷凍機械責任者 | 2,000/3,000 | |
第2種電気工事士 | 2,000/3,000 |
資格名 | 手当(下限/上限) |
---|---|
危険物取扱者(乙4) | 500/3,000 |
2級ボイラー技士 | 1,000/3,000 |
第3種冷凍機械責任者 | 2,000/3,000 |
第2種電気工事士 | 2,000/3,000 |
定番のビルメン4点セット(下位)です。
私の経験上、系列系ビルメン会社は資格手当が充実しているため4点セットすべてに手当が付く可能性が高いです。取得難易度は決して高くないのに4点セット合計で1万円を超えるためコスパが高いです。
実務においてビルメン4点セットが必要になったことはありませんが、転職にて有資格者が優先されがちな現状なので、資格手当とは関係なく初心者ビルメンは4点セットから揃えていけば間違いありません。
「ビルメン4点セット」という1つの資格として1万円超えの資格手当だと思うと非常にコスパが高い資格です
4点セットの取得記録はこちら!
ビルメン4点セット(上位)
資格名 | 手当(下限/上限) | 選任手当 |
---|---|---|
危険物取扱者 (甲種) | 1,000/4,000 | |
1級ボイラー技士 特級ボイラー技士 | 3,000/4,000 4,000/5,000 | |
第2種冷凍機械責任者 第1種冷凍機械責任者 | 3,000/4,000 4,000/5,000 | |
第1種電気工事士 | 2,000/3,000 4,000/5,000 | 5,000 |
資格名 | 手当(下限/上限) |
---|---|
危険物取扱者 (甲種) | 1,000/4,000 |
1級ボイラー技士 特級ボイラー技士 | 3,000/4,000 4,000/5,000 |
第2種冷凍機械責任者 第1種冷凍機械責任者 | 3,000/4,000 4,000/5,000 |
第1種電気工事士 | 2,000/3,000 4,000/5,000 |
ビルメン4点セットの上位資格です。
下位4点セットよりもワンランク上がる毎にそれぞれ金額がアップしますが、取得難易度のわりには増える金額が少ない気がするので、優先度としてはビル管や電験3種などを取得したあとでいいと思います。
ビルメンの実務的には第一種電気工事士は欲しいかも。
消防関係
資格名 | 手当(下限/上限) | 選任手当 |
---|---|---|
消防設備士 (甲種) 消防設備士 (乙種) | 700/3,000 500 | |
自衛消防技術認定 | 500/1,000 | |
消防設備点検資格者 | 200/2,000 | 2,000 |
資格名 | 手当(下限/上限) |
---|---|
消防設備士 (甲種) 消防設備士 (乙種) | 700/3,000 500 |
自衛消防技術認定 | 500/1,000 |
消防設備点検資格者 | 200/2,000 |
弊社では消防設備士1〜7類まですべて手当が出ます。甲種乙種それぞれ500〜1000円辺りで、科目免除で「たったの10問」になる7類ですら数百円の手当が貰えます。
たかだか数百円と思うけど、5年に1度の消防設備士講習費用(8,000円)を数ヶ月で回収し、残りは赤字なので取得しておいて無駄ではありません。定期講習を受講して維持する価値は十分にあります。(会社によっては講習費用を出してくれるかも?)
ビルメンとして消防設備士は1類(スプリンクラー設備)、4類(火災報知設備)、6類(消火器)の知識が役に立つとされていますが、実務において資格はまったく必要ありません。
消防設備点検資格者は講習のみで取得できるのに、手当が1000円も貰える高コスパ資格です。
消防設備士(4類、6類)はビルメン業務における知識として役立つのでオススメです。
ビルメン三種の神器
資格名 | 手当(下限/上限) | 選任手当 |
---|---|---|
建築物環境衛生管理技術者 | 3,000/7,000 | 8,000 |
第3種電気主任技術者 第2種電気主任技術者 第1種電気主任技術者 | 3,000/7,000 6,000/15,000 20,000 | 15,000 20,000 25,000 |
エネルギー管理士 | 6,000/7,000 | 15,000 |
資格名 | 手当(下限/上限) |
---|---|
建築物環境衛生 管理技術者 | 3,000/7,000 |
第3種電気主任技術者 第2種電気主任技術者 第1種電気主任技術者 | 3,000/7,000 6,000/15,000 20,000 |
エネルギー管理士 | 6,000/7,000 |
ビルメン三種の神器レベルになると専任手当(7000〜8000円)や合格祝い金(2万〜3万円)が発生するのでウマウマな資格です。弊社では受験費用、交通費も負担される優遇資格です。
とくにビル管(建築物環境衛生管理技術者)のコスパは異常です。
ビル管と電験三種は資格手当も選任手当も同じなのですが、ビル管の方が圧倒的に取得難易度は低く、勉強期間も短く、選任後の業務も楽なんですよ。コスパ抜群なのでビル管は絶対に取得しておきたい資格です。
ビル管と同額である電験三種を比べてしまうと、取得難易度も選任業務も割に合わないので取得意欲が沸かなくなります。電験アンチでもなんでもなく「あえて電験を取らない」と主張するビルメンの気持ちがよく分かりました。うちの会社はなぜ手当を同じ設定金額したのだろうか。
認定で取得できる条件を満たしているビルメンでも「絶対に取らない」と言うほど、業務量や責任が増加するのが電験です。保安系への道を考えているわけではないのなら無理に取得しなくてもいいかもしれません。
ビル管理士の取得記録はこちら!
ビルメン資格その他
資格名 | 手当(下限/上限) | 選任手当 |
---|---|---|
第1種衛生管理者 | 3,000 | 3000 |
自衛消防技術認定 | 500/1,000 | |
消防設備点検資格者 | 200/2,000 | 2,000 |
2級管工事施工管理技士 1級管工事施工管理技士 | 3,000/5,000 4,000/7,000 | |
2級電気工事施工管理技士 1級電気工事施工管理技士 | 3,000/5,000 4,000/7,000 |
資格名 | 手当(下限/上限) |
---|---|
第一種衛生管理者 | 3,000 |
自衛消防技術認定 | 500/1,000 |
消防設備点検資格者 | 200/2,000 |
管工事施工管理技士 | (2級) 3,000/5,000 (1級) 4,000/7,000 |
電気工事 施工管理技士 | (2級) 3,000/5,000 (1級) 4,000/7,000 |
上記資格もビルメン資格としてはあまり聞かない資格ですが、資格手当の充実した会社であれば手当の対象となります。中にはコスパ抜群の資格もあるので狙ってみるのもいいでしょう。
おすすめは第一種衛生管理者です。
試験難易度や手当金額がビルメン4点セット(下位)程度なのでコスパが高いです。弊社では合格祝い金まで発生するのでウマウマです。(たぶん受験費用・交通費も支給対象です。)受験条件を満たしているビルメンは資格手当のために取得しておきたいところ。
※必要な受験資格は、高卒なら実務経験3年、大卒なら実務経験1年。
私はさっそくダメ元で前職場へ依頼したところ、実務証明を書いてもらえました。次は第一種衛生管理者の取得を目指します。
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まとめ
- 取得できるときに取得しておきたい
- 転職を見据えて取得しておこう
- 資格手当の充実した会社を探そう
- 資格を一通り揃えてから系列系へ転職がおすすめ
- 簡単な資格から攻めていこう
- 取得できるときに取得しておこう
- 転職を見据えて取得しておこう
- 資格手当の充実した会社を探そう
- 資格を一通り揃えてから転職しよう
- 簡単な資格から攻めていこう
もしもあなたが「現在のビルメン会社から絶対に転職しない!」と言い切れるのであれば別ですが、少しでも転職の可能性を考えているのであれば、資格手当の対象になりそうな資格は取得できるときに取得しておいた方があとあと楽になります。欲しくなったときに勉強するのは面倒です。
いつ激務現場に配属されるか分かりませんからね。(私のようになるよ…)
資格手当が充実しているビルメン会社であれば、ビルメン4点セット(下位)でもそれなりの金額が発生します。取得難易度が低いほど資格手当としては高コスパです。
時間を持て余している方の「次に取得したいビルメン資格」の参考になれば幸いです。
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