こんにちは。
2019年10月に受験した「第三種冷凍機械責任者」は不合格でした。様々な理由が重なりモチベーションが上がらず勉強は捗らなかった。という言いわけを今からします。
一応、使用テキストなどの紹介もします。
三冷試験に落ちた言い訳
様々な条件が重なってモチベーション0になりました。本当にただの言いわけです。
試験勉強と入社タイミングが重なった
就職が決まり職業訓練を終えたのが8月、そして9月から仕事が始まり、三冷の試験は11月上旬でした。2ヶ月ちょっとの勉強期間があったわけですが、就職直後なので覚える仕事がたくさんあったので勉強どころではなかったのです。
仕事も一ヶ月もすれば少しは余裕が出てきましたが、ただでさえ“とっつきにくい冷凍機械という分野”だったのでなかなか勉強は捗らずでした。
1つ目の言い訳は「就職直後で仕事を覚えるのでいっぱいいっぱいだった」です。
ビルメン4点セットで最も厄介な出題形式
冷凍機械責任者の試験問題は少し厄介です。私感ではビルメン4点セットの中でも最難関なのが第三種冷凍機械責任者だと思います。
出題傾向がイジワルで、消去法の通用しない問題です。
問 次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、凝縮器について正しいものはどれか。
イ. 水冷横形シェルアンドチューブ凝縮器の伝熱面積は、冷却館内表面積の合計とするのが一般的である。
ロ. 水冷横形シェルアンドチューブ凝縮器の冷却管の内面に水あかが付着すると、水あかは熱伝導率が小さいので、熱通過率の値は大きくなる。
ハ. 空冷凝縮器は、冷媒を冷却して凝縮させるのに、空気の顕熱を用いるの凝縮器である。
ニ. 凝縮器への不凝縮ガスの混入は、冷媒側の熱伝達の不良や、凝縮圧力の上昇を招く。
①イ,ロ ②イ,ハ ③ロ,ハ ④ロ,ニ ⑤ハ,ニ
保安からの例題です。イロハニの4つの記述を読んでから正誤のいずれに当てはまるすべての記号を5択から選ぶ問題になっています。※記述に関しては法令は3つ、保安は4つです。
(ちなみに例題の答えは⑤)
このタイプが厄介なのは、1つ1つの記述を理解していないと答えを出せないこと。1つでも分からない記述があると答えを選べない。例えば「ニ」だけを確実に正解だと分かったとしても選択肢からは④ロ,ニなのか⑤ハ,ニなのかを選べません。
1問の中に “◯✕問題が4つある” と思ってください。
法令20問・保安15問の三冷の試験問題は、実質「法令60問・保安60問の◯✕問題」だということです。この事実を知ってモチベーションがだだ下がりでした。
法令15 保安7
5つ目のビルメン資格にてついに1敗。途中からキャンプのことで頭いっぱいになるし、試験日の希望休が取れずモチベーション0になるも、思っていたよりは点取れてた。
ポリテク時代に検定試験を受けておけばよかったなぁと後悔。
— おおたむ (@datsublog) 2019年11月11日
結果は保安があと2問正解してれば合格だったのですが、その2問の壁が大きい。
自分に合うテキストが見つからなかった
これまでのビルメン資格と違ってこれといって良いテキストが見つからなかった。一応は定番テキストとされていたナツメ社の「トコトンわかりやすい! 第3種冷凍機械責任者試験完全テキスト」を購入しました。
しかし当テキストはなんだか合いませんでした。よくまとめられているけどかなりの情報量で、私には集中力が持たないという感じ。逆に言えば時間をかけてじっくり勉強するには良いテキストかと思う。
他の資格記事でも言っていますが私にとって「最低限の要点をまとめたテキスト」が理想です。情報量が足りなくてもいいからもう少し薄めのテキストが欲しい。そんな“とっつきやすさ”が大事だと思います。
そもそも興味が沸かなかった
電気工事士や消防設備士などの設備や器具は目にすることが多くイメージもしやすい分野でしたが、冷凍機械なんてまったくイメージできませんでした。ボイラー同様にとっつきにくさMAXな分野。
冷凍サイクルだとかすべて想像だけで頭に叩き込みました。テキストを読み進めるのが本当に辛かった。読んでも読んでも頭に全然入ってこないのです。
こうなると本当に興味もモチベーションも上がらない。
しかし、実は「吸収冷温水機」を職場で管理しているので、これが三冷の勉強になることが発覚した。当時は就職したばかりでイマイチ理解していなかったが、イメージしやすい実機があるので、次回の試験勉強の参考にでもしたい。
試験日に希望休が通らなかった
試験日って仕事を休む必要があるじゃないですか。
でも希望休が通りませんでした。同じ三冷を受ける人が職場に数人いたため、全員を休日にすることができず、新人の私だけは希望休が通らなかったのです。
遅番として試験日の午後からの出勤でした。しかも試験を最短で抜け出さないと出勤時間に間に合わないという状況でした。こんなんやる気なくなるでしょ…
試験時は見直しもせずに退出可能時間にそっこうで部屋を出ました。
試験当日にも身が入らなかった話
試験当日の話になります。
試験会場が港近くだったのですが、目の前にある商業施設がとても楽しそうな雰囲気を醸し出していたことで気分が乗らない私はさらに憂鬱に…。楽しそうすぎでしょう。
海の向こうには富士山も見える。いい場所だ。このままボケーと景色を眺めていたい。(このあたりで少し現実逃避が始まった。)
きれいな青空や。
と思ったら試験会場となるマリンターミナルの前には巨大な豪華客船が!
船がくっそでけぇの。シャトルバスがミニカーに見える。日曜なので何かイベントもやってんの。楽しそうすぎでしょう。
あ、試験に来たんだった…はぁ。
憂鬱。
法令60分、保安90分の2回に分けての試験なので間には休憩が入ります。テラスから豪華客船と富士山を眺めて現実逃避している受験者がたくさんいました。
試験を最短退出して会社へと向かいます。(遊びたい…海鮮丼でも食べたい…)
それでも「合格ラインギリギリ行けるんじゃないかな」くらいには手応えがあったので少し期待していましたが、翌日の解答速報にてその希望は儚く打ち砕かれた。
三冷はリベンジしたいが…
やはりビルメンになったからには「ビルメン4点セット」を揃えたいです。三冷を残してリーチ状態なので、リベンジ挑戦を考えています。(代わりに消防設備士甲4&乙6を取得したのでなんちゃって4点セット…、いや5点セットかな。)
しかし問題もある。
2020年4月現在では今のところコロナ関係で様々な行事が自粛、中止、延期、休業など。資格試験もどうなるか不明な状況。まあ試験は11月なので収束している可能性は高いし、事態が悪化している可能性も無きにしもあらず。
勉強したのに中止になったらたまったものではない。リベンジしたい気持ちはありますが、今年に挑戦するかどうかは様子をみて決めたいと思います。